アーカイブ
カテゴリー
最近の投稿
失敗してもいい場所
12月1日オープンの札幌市豊平区美園にできる放課後等デイサービスみかづき美園です!
子どもたちは毎日、学びや遊びの中でさまざまな挑戦をしています。でも、挑戦する中で失敗することもあります。「できなかった…」と落ち込む子もいれば、不安から行動をためらう子もいます。だからこそ、子どもにとって “失敗してもいい場所” があることは、とても大切です。

当事業所では、子どもたちが安心して挑戦できる環境づくりを意識しています。間違えたり、うまくいかなかったりしても叱られず、むしろ「よくやってみたね」と認められる経験ができる場所です。こうした経験は、子どもたちが自分に自信を持ち、次の挑戦への勇気につながります。
たとえば、感情のコントロールが難しく、怒りやすかった児童の例があります。以前はちょっとしたことで怒ってしまい、活動にうまく参加できないこともありました。しかしスタッフは叱るのではなく、怒りが落ち着いた後に「今の気持ちはどうしてそうなったのかな?次はどうしてみようか」と一緒に振り返りを行いました。初めは難しかったものの、少しずつ自分で気持ちを整理し、次にどう行動するかを考えられるようになりました。その結果、「イライラしたけど深呼吸してみよう」「次は手を挙げて伝えてみる」と自分から取り組む姿が増え、スタッフも安心して見守ることができました。この経験もまさに「失敗してもいい場所」で学べる一つの事例です。

専門支援の観点から見ると、こうした失敗体験を安心して経験できることは 学習や社会性の発達 にも大きく関わります。たとえば、順番を待つのが苦手な子どもも、スタッフが「次は君の番だよ」と優しく声をかけながら見守ることで、失敗しても安心して挑戦できます。失敗したとしても、それが次の成功につながることを学ぶ機会になるのです。

また、失敗を恐れず挑戦できる環境では、子ども同士の関わりも広がります。「やってみたいけどどうしよう」と迷う子がいても、友達の挑戦を見ることで刺激を受け、自分もやってみようと思えることがあります。スタッフはその様子を見守り、適切にサポートすることで、子ども同士の協力や思いやりの力も育てています。
小さな成功や失敗の体験を重ねることで、子どもたちは少しずつ自己肯定感を育みます。「失敗しても大丈夫」と感じられる場所は、挑戦する気持ちを育てる安全基地のような存在です。失敗も含めて学びの一部だと実感できることで、子どもは新しいことに意欲的に取り組めるようになります。

当事業所では、日々の活動の中で子どもたちが安心して挑戦できる環境を提供し、失敗を恐れずに自分の力を試せる瞬間を大切にしています。挑戦する楽しさ、できたときの喜び、失敗してもやり直せる安心感――こうした経験を通して、子どもたちは自分の可能性を少しずつ広げていきます。

投稿日:2025年11月22日(土)








